「毎日が同じことの繰り返しに感じる。新たな刺激がほしい」
「今までない学びを得て、スキルアップや、いい人間関係づくりに役立てたい」
「職場以外の友達がほしい」
そんな気持ちに応えられるよう、この勉強会では、いろいろな職種の方が参加されて交流を深めていただくとともに、日常に生かせる心理学を紹介します。
今回のテーマは
ブッダと心理学に学ぶ「ACT入門-思考と感情を受け容れ、悩みを長期的に解消する方法(価値ある目標に向かって行動する編)」
です。
「ACT(アクト)」という心理療法を聞かれたことはあるでしょうか。
「ACT」とは、「アクセプタンス&コミットメント・セラピー」を略した言葉で、
注目を集めている心理療法の1つです。
今日、心理療法の中心となっているものに「認知行動療法」がありますが、「ACT」は「第3世代の認知行動療法」と呼ばれています。
これまでの心理療法のアプローチは、「思考や感情をいいものにコントロールしていく」ことを目的とされていました。
・ネガティブ思考が原因で、気持ちが沈んで苦しくなるのだから、それをポジティブ思考に変える
・ネガティブな感情を抑え込んで、ポジティブな感情を増やす
というものです。
このアプローチも効果がないわけではありません。
しかし一時的に気分がよくなっても、長い目で見ると、ネガティブな思考や感情が戻ってきてしまい、また苦しい状態になってしまうのです。
そもそも人間は、危険から身を守るために、それをいち早く察知できるように進化していきました。
だから、思考や感情がネガティブになってしまうのは避けられないことです。まして、それらを追い出すことはできません。
さらに、追い出したと思っていた考えや感情に再び見舞われると、「自分はダメな人間だ」と思って、無力感に陥ってしまうこともあります。
それに対して「ACT」では、コントロールする・追い出そうとするのではなく、
「思考と感情を受容する(アクセプタンスする)」というアプローチがとられています。
受容するとは、“あるがままに見て、それと平和的な関係を結ぶ”ことです。
その上で、自分の本当に大事な価値とつながって、効果的な行動をとる、
そうすることで満ち足りた人生を送れると教えられています。
ワークショップでは、
・そもそも「ACT」とは何なのか、具体的にどんなことか
・「ACT」を日常生活でどう取り入れていけばいいのか、その実践法
をご紹介していきます。
それと同時にお話しするのが、ブッダの教えです。
ブッダとは、2600年前に悟りをひらき、仏教を説いたお釈迦様のことです。
人間の心を奥底まで知られたお釈迦様も、私たちが幸せになるための仕組みを詳しく説かれ、そのための考え方や行動も多く教えられています。
ワークショップでは、仏教は学ばれたことがない方にもわかりやすく、仏教の観点での「思考と感情の受け容れ方」をお話しします。
◯注目を集めている「ACT」とは何か?
新たな心理療法のメカニズムを解説
◯従来の心理療法のアプローチと、「ACT」のアプローチの明確な違い
◯「ACT」を理解するのに欠かせない“6つの基本行動原則”とは
◯「ACT」を使って、意味ある人生を送れるようになるステップ
1.脱フュージョンを実践し、思考から自由になる
2.感情を理解し、拡張(受容)する
3.価値観を明確にし、それとつながる
4.価値ある目標に向かって行動する
※今回は4番目について(どの回から参加されても、ご理解いただける内容です)
◯なぜ目標に向かっての行動を起こせないのか?
人生に意味ある変化を起こすことができない4つの障害
◯4つの障害を乗り越え、
価値に沿った効果的な行動を起こす 具体的な方法
◯仏教から知る、後悔なく生きるために欠かせない視点
14:00 開始 、自己紹介タイム(10分)
ACTの紹介(40分)
フリートーク(10分)
ACT、ブッダの心理学の紹介(30分)
15:30 終了、終了後も希望者でフリートーク
1000円をお預かりしています。
南 雄一郎
2011年 金沢大学 工学部 卒業
大学時代に仏教を学び始め、17年。
現在はライターをしながら、仏教で説かれるブレない“人生の指針”を伝えることを目的に、心理学×仏教や自己啓発を切り口としたワークショップを開催。
ワークショップ累計回数は850回以上。
NPC法人HMC協会 認定心理カウンセラー(セルフ資格) 。