シャトル拾いから始まった、人生最良の出会い
「ちょっと、ラケット貸してもらえませんか?」 あの日の言葉が、今でも鮮明に蘇る。大学のサークルで、初心者として右も左も分からず、ただひたすらシャトルを追いかけていた私。強風で舞い上がったシャトルが、隣のコートで練習していた先輩の足元に転がっていったのだ。 それが、彼との最初の会話だった。優しく「大丈夫?」と声をかけてくれ、私の至らなさを笑うでもなく、的確なアドバイスをくれた。 それからというもの、練習の度に話すようになり、いつの間にか一緒に基礎練習をするようになっていた。彼は誰よりも熱心で、私もつられてどんどん上達していくのが分かった。何より、彼の隣でシャトルを打っている時間が、何よりも楽しくて、心地よかった。 大会に一緒に出たり、試合の応援に行ったり。バドミントンを通して、私たちは急速に距離を縮めていった。最初は「尊敬できる先輩」だった彼が、いつの間にか「特別な存在」になっていた。 今、私たちは恋人同士。週末はいつも一緒にコートに立っている。あの時、勇気を出して声をかけてくれた彼に、そして、シャトルを追いかけた私自身に、心から感謝している。 バドミントンは、私にとって単なるスポーツではない。それは、人生を変えるきっかけを与えてくれた、かけがえのない宝物なのだ。
