シャトル拾いから始まった、私のバドミントン道。
「バドミントン、やってみない?」 大学のオリエンテーションで、先輩に声をかけられたのが全ての始まりだった。運動神経なんて皆無だし、そもそもバドミントンというスポーツ自体、テレビで見るくらいで、ルールもよく分かっていなかった。でも、その先輩の屈託のない笑顔に誘われるまま、見学に行ってみたんだ。 体育館に足を踏み入れた瞬間、響き渡るシャトルの音と、プレーヤーたちの活気ある声に圧倒された。みんな楽しそうに、そして真剣にシャトルを追いかけている。その光景を見て、なんだか心が躍った。 最初は、ただシャトルを拾う係だった。先輩たちのストロークについていけるわけもなく、ただただ虚しく体育館を走り回る日々。それでも、先輩たちは根気強く、基礎から教えてくれた。「まずはラリーを続けられるようになろう」「相手の弱点を狙ってみよう」…一つ一つのアドバイスが、私にとって宝物になった。 練習はきつかった。足はもつれるし、腕は上がらなくなる。何度も「もう無理かも」と思った。でも、そんな時に限って、誰かが「大丈夫だよ、あと少し!」と声をかけてくれたり、先輩が「いい感じだよ!」と褒めてくれたりした。その温かい言葉に、どれだけ助けられたことか。 いつの間にか、シャトルを拾うだけじゃなく、自分でシャトルを打つことが楽しくなっていた。相手のいないところにスマッシュが決まった時の快感、先輩とのラリーが続いた時の達成感。小さな成功体験の積み重ねが、私をバドミントン沼の奥深くに引きずり込んでいった。 今では、大学生になり、サークルの中心メンバーの一人になった。もちろん、まだまだ上には上がいる。プロ選手の華麗なプレーには遠く及ばない。それでも、あの時、先輩に声をかけられなければ、今の私はいない。バドミントンを通して、たくさんの仲間ができた。時には真剣に勝負し、時には笑い合い、共に成長してきた。シャトル拾いから始まった私のバドミントン道は、これからも続いていく。次は、どんな景色が見られるんだろうか。今から楽しみで仕方ない。
