逆・おすすめ読書会
- 【活動報告】逆・おすすめ読書会!
いつもの「おすすめ読書会」の逆、「逆・おすすめ読書会」。この企画は、いつも足繁く通ってくれている方が発案してくれたもの。「好きなものだけじゃなくて、嫌なものやモヤッとしたものを紹介する読書会も面白いんじゃない?」の声をいただき、秒でやることを即決、先日の開催に至った。
いわゆる、「ネガティブ批評」という形での「本」の関わり方ではあるが、参加者それぞれ選書から大分迷っていたらしい。「批評ってなんだ…?」というところから、各々のアプローチの仕方が紹介の中に表出することとなった。「方法」に先行したり固執しなかったからこそ、各人の「らしさ」が滲み出た味わい深い紹介となった。
◎批評の観点も、多種多様…
・ビジネス書の、「時間がすべて」「最適化・効率化」「やりたいことは今すぐやれ」の感じが苦手.
・〇〇版→〇〇版、意図的な編集によって削減されたり、追加されたり。編集によって辻褄が合わなくなってる「未完成」も実は嫌いじゃない。
・「韓国人はすごい!それに比べて日本人は…」というつぶやきに言い返せなかった。なんで比べた?🤨
・仕事でたくさんの方と関わってきたからこそ分かる、主張や具体例の安直さ。本当にそう言い切っていいの??ちょっと決めつけ過ぎじゃない?
・ある詩集の「重さ」を感じる表現がずっと苦しかった。病気、死、カラス、闇、などなど。「勝利する蛆虫」など、生理的嫌悪感を引き出す表現。
・1作品目があんなに良かったのに、続編ではその良さが失われてしまった。読みたいのはこれじゃないやい!
参加者6名のうちの数人は、「これって「批評」じゃないと思うんですけど…」という語り出しだったのが印象的だった。「批評」という言葉のもつ学問感(?)によるものか?表現の方法を最初に定義しなかったが故に、↑のような多様なモヤッと表現が出てきた。
「おすすめの本紹介」と比べて、「勇気」を出して「本心」を晒しているような気がする。「嫌い」や「退屈」についてを、日頃関わりのない第3者に打ち明けることは結構言葉を選ぶ。だからこそか、終わってからの「打ち解けた」感じはいつもより1段と深かったように思う。
「好き」なものだけではなく、「嫌い」なものや「退屈」に感じるものの言語化は、予想に反して自分の読書観に影響を与える気がする。「あ、分かる!」ものだけではなく、「よく分からんなぁ」というものに対しても面白がれるようになれば、作品の世界は、これまでの2倍は楽しめるようになるに違いない。
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