7/2 活動報告

障害研究会
作成日:
7/2 21:00より勉強会を行いました!
障害研究会では現在、参加者を絶賛募集しています!
障害について理解を深めたい方など、奮ってご参加ください。
一緒に楽しく勉強しましょう!

今回は、とあるメンバーに発表したことの紹介をしてもらいました!

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記憶には短期記憶と長期記憶があります。
短期記憶は.1、2分で消える記憶、長期記憶は永続的な記憶です。
長期記憶には宣言的記憶と身体感覚や認知技能によるやり方の記憶である手続き的記憶があり、宣言的記憶には自分が主体感をもってエピソードとして記憶されているエピソード記憶と物事の意味などの一般的な知識を指す意味記憶があります。

子供(3、4歳まで)は自我が未発達なので、行為の主体感がなく意味記憶からエピソード記憶へと定着します。
例えば、子どもが遊園地に行った次の日に「昨日の遊園地で何した?」と聞いてもあまり答えられないことが多いでしょう。しかし遊園地にいけるとなると子どもは喜びます。これは、遊園地に「自分が」行ったことはほとんど覚えていないが、遊園地が何たるかという意味記憶があるためです。

自閉症者について考えてみると、自閉症者はエピソード記憶の性質が見られないそうです。
例えば、「親切」という言葉の意味を覚える時に、自己準拠(自分が親切か否か、身の回りの人が親切か否か当てはめて考える)でなく音韻や意味で覚えていくのです。
これは、自閉症者が 自己意識や自己同一性が発達しないことに由来します。また、青年期は自己同一性が発達する時期のため幼少期に比べ自伝的記憶が多くなるが、自閉症者にはその突出も見られません。ゆえに、自閉症者の記憶は脱文脈的で断片的になりやすいのです。

これは、過去の自分と今の自分が繋がっているという意識の欠如にも繋がり、未来の予測がたてづらいという特性にも通じるものがあるのです。

発達障害の精神病理1 記憶の発達と心的時間移動

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こんな感じの発表を毎回行っております!
興味のある方はぜひLINEからご連絡くださいませ!

次回活動は8/6の21:00より行います!

障害研究会 代表