第6回寺社仏閣めぐり活動報告(後編)!

京都!奈良!寺社仏閣めぐり
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東大寺大仏殿を後にした一行は、相輪塔へ。
かつて東大寺には東と西に七重塔がそびえており、諸説ありますが、その高さは100mにも及んだと言われております。こちらの相輪塔1970年に開催された大阪万博の際に、古河パビリオンに再現された、かつて東大寺にあった七重塔の最上階の屋根の上にある金属塔、いわゆる相輪部分のみを展示したもので、高さは約23mあります。
 
つづいて、相輪塔の北側にあるゆるやかな階段から鐘楼へ向かいましょう。ちなみにこの階段は猫段と呼ばれており、この緩やかな階段で転ぶと猫になるといわれています。
 
猫段を登り切ると左手に俊乗堂(しゅんじょうどう)が見えてきます。
こちらは鎌倉時代に大仏と大仏殿を再建した東大寺中興の祖、重源上人を祀る建物で、
建物内には国宝の重源上人座像が安置されています。
 
そして正面に視線を戻すと鐘楼があります。
鐘楼は鎌倉時代初期に再建された建物で国宝に指定されています。
中に吊られている梵鐘は752年に完成した東大寺創建当初のもので、国宝に指定されています。高さは3.8m、口径2.7m、重さは26.3tあり、京都方広寺の梵鐘、同じく京都知恩院の梵鐘と並び、日本三大梵鐘の一つに数えられています。現在でも毎日夜8時に撞かれています。
 
続いて、一行はさらに東側へ進み、四月堂へ。
1681年に建立された重要文化財の建物で、かつて旧暦の4月に法華経に由来する法華三昧会が行われていたことから四月堂と呼ばれています。
そして、四月堂の正面には三月堂があります。
こちらは東大寺の前身となる金鐘寺のお堂として奈良時代に建てられたもので、国宝に指定されています。向かって左側を正堂、右側を礼堂と呼ばれ、正堂は奈良時代の建物、礼堂は鎌倉時代に増築された部分です。建築年の違いは屋根瓦を見ていただくと分かりやすいと思います。正堂の屋根瓦の方が、色がまばらで古さが感じられると思います。また、右から4本目の柱の上をご覧いただくと、屋根の下に必要の無い雨樋が残されています。これはかつて正堂の屋根がここまでであったことを表しています。
 
また、正式には法華堂といいますが、かつて毎年3月に法華会が行われたことから三月堂と呼ばれています。堂内には奈良時代に作られた国宝の不空羂索観音立像(ふくうけんさくかんのんりゅうぞう)が安置されており、三眼八臂、3つの目と8本の腕を持つ観音様で手に持つ「羂索(けんさく)」と呼ばれる縄で民衆を救ってくれる仏様です。
 
そして、三月堂のとなりには舞台形式の二月堂があります。
旧暦の2月に修二会(しゅにえ)と呼ばれる仏教行事が行われることから二月堂と呼ばれています。
修二会は、現在は3月1日から3月14日にかけて行われており、3月13日の未明には「お水取り」と呼ばれる二月堂前にある若狭井からお水を汲み上げ、ご本尊の十一面観音様に捧げる儀式が行われます。また、修二会の期間中は巨大なたいまつを抱えてお堂の上を走り回る「おたいまつ」の儀式も連日行われます。
 
建物は1669年に徳川家綱公の援助を受け再建されたもので、国宝に指定されています。
懸崖作り(かけづくり)と呼ばれる斜面に建てかけるようにして建築されており、京都清水寺や奈良の長谷寺本堂と同じ建築様式となっております。
また、お堂からは奈良市の風景を一望することが出来ます。
 
二月堂からの景色を楽しんだ一行は、正倉院と同じく校倉造りで作られた宝物庫、法華堂経庫の横を通り、手向山八幡宮へ参拝に参りました。
こちらは749年東大寺及び大仏を建立するに際して大分県の宇佐八幡宮より東大寺の鎮守社として勧請された東大寺の鎮守社で、紅葉の名所として知られています。
 
続いて一行は1月の「若草山山焼き行事」で有名な若草山の麓の道を通って、
一言主神社へ。ご祭神は一言主大神様で、「一つだけ願いを叶えて下さる」神社で、願いが叶った方は鳥居を奉納することになっています。
 
そして最後に訪れたのが、春日大社です。
春日大社は全国に約1000社ある春日神社の総本社で、768年平城京の守護と国民の繁栄を祈願し創建され、中臣氏と藤原氏の氏神をお祀りしている。ご祭神の建御雷命(たけみかづちのみこと)が白鹿に乗ってきたことから鹿は神の使いとされています。
境内には3000基の灯籠があり、節分と8月14日15日には万灯籠と呼ばれる灯籠に明かりをともす祭礼が行われています。
 
その後、浮御堂、猿沢池経由で、高速餅つきで有名な中谷堂へ行き、高速餅つきを見物した後解散となりました。
ちょうど「なら瑠璃会」が行われていたので、お好み焼きとビールで体力を回復したのち希望者で見に行きました。とってもきれいでした!(これだけかい!)
 
次回は3月12日(日)に京都の平安神宮、銀閣寺方面へ行く予定です。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
まだまだメンバー募集中ですので、よろしければご参加下さいね。

注:写真は参加者が映り込まないよう、一部下見の時の写真を使用しています。