初耳!源氏物語は「自業自得」を明らかにした物語⁉

まほろば
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こんにちは。

青年サークル「まほろば」スタッフの伊藤です。

5月2日金曜日、大和八木駅近くの「奈良食堂」において、月一回の「源氏物語講座」を開催しました。

講師は、『源氏物語』に関する本も執筆されている常田正代先生。

昨年5月から開催している本講座も、おかげさまで好評をいただき、県内だけでなく、和歌山県や京都府からも、古典に学びたい青年が足を運んでくれるようになりました。

主催者冥利につきます。これもひとえに、応援してくだされる皆様のおかげです。厚く御礼を申し上げます。

さて、『源氏物語』といえば、世間一般には主人公「光源氏」の色恋物語と認知されています。

しかし、海外の文学者たちが『源氏物語』を研究するときには、まず最初に仏教を学ぶこともあるほど、その根底にある東洋哲学・仏教の思想は奥深く、日本人の私たちの想像をはるかに凌駕するほどのものです。

今回のテーマは「自業自得」。

世間一般には悪い結果が起きた時に使いますが、本来の意味は、善い結果も悪い結果も含めて、わが身に起きたすべての結果は、「自業自得」だと教えらえています。

作者の紫式部は、実際に迷信や占いなどを忌避しております。彼女自身が、主人公・光源氏や魅力的なヒロインたちの運命を通して、この世のすべては「自業自得」であることを表現したかったのだと教えていただきました。

参加者からは、
「単なる古典の授業かと思っていたが、想定よりはるかに実用的な話で貴重な時間となりました。」

「登場人物が立体的に描写されているところがすごい、と思った」

と喜びの声をいただきました。

千年の時を経ても、なおも色褪せぬ古典文学の最高峰『源氏物語』。

みなさまのご参加お待ちしております。

次回は、
6月13日金曜日
19時~20時半 奈良食堂

にて開催予定です。

参加希望やお問い合わせはこちらまで。 
mahorobanara23@gmail.com 伊藤