ある記者は会見にて映画監督に質問しました。
「あなたがこの映画で表現したかったこととは?」
するとその監督は言いました。
「それが口で言えるなら、映画で伝えたりしない。」
この監督は何を隠そう、スタンリー・キューブリックです。
確かに音楽家は音楽にて表現し、舞踏家はダンスにて表現をします。そうした表現を前に言葉など野暮なものかも知れません。
しかしそうした作品を評するとき私たちは何で表現しましょう?
それは「いいねボタン」でしょうか?しかし現実世界にそんなボタンなどついてありません。
そう、私たちは言葉に頼らざるを得ないのです。
ただ、みなさんは友達に映画や音楽の評判を伝える時、こんな言葉を使っていないでしょうか。
「めっちゃすごかった!」
「やばかった!」
「神ってる!」
そしてこういう言葉を聞いた時私は思うのです。「何がどう、すごかったんだ?」と。
もちろんこうした言葉を一瞬にして理解できない私の方が時代遅れで、おもむきを解せなくて、野暮なのかもしれません。ピカソの絵や大江健三郎の作品を読んでもいまいちわからない私ですし。
しかし旧約聖書にも書いてあります。「はじめに言葉ありき」と。
もうちょっと言葉にしてみる練習をしてみましょう。例えばこんな会で↓
題名:「movie`s expression」
内容:今までに観た映画を思い出し、製作者が何を表現したかったのか考え、自分なりに発信してみよう
参考例:
・撮影の仕方に着目してみる。画角を固定することで登場人物から観客の距離をわざと設けたり、陰影を濃く撮影してよりシリアスな雰囲気を醸し出したりなど
・話の展開について考えてみる。繰り返されるモチーフの登場やBGMなどは何かを強調している場面につかわれます。例えばジュラシックパークやジョーズの様に。
こうした例などをもとに、製作者が伝えたかった事を考えてみましょう。
集合場所:11月19日(日) 13:00 神保町駅
時間:おおよそ90分~120分を見込んでます。
持ち物:特になし
参加費:無料
(喫茶店利用料はご用意願います)
オブザーバー参加OKです。参加希望者やご関心のある方はこちらにご返信ください。
ではご連絡お待ちしてます!