こんにちは。ふへん読書会の望月です。
私はよく某大型中古本ショップを使うのですが、聞いたところによるとその店は段々形態を変え他の中古品の販売にも力を入れることになったと聞きます。というのも「古本」の売り上げが落ち込んできているというからです。
もちろんそれはあの北アメリカにある「南米のジャングル」がインターネットで発達してきていることの証左なのですが、私はどこか残念な気持ちでなりません。
というのもそこにはアルゴリズムが存在するからです。
アルゴリズムとは一度買った商品と似たような商品や他の購入者が辿ったような商品履歴がおすすめで表示されるといったようなあれのことですが、平たく言えば内部のシステムと言ってしまってもいいかもしれません。これがなんとも合理的な購買を消費者に促します。(ご存じザッカーバーグもアルゴリズムの使い手です)
別にこれはこれでいいんですが、何かが足りないような・・・。
あ、そうでした、世間にはこんな言葉があるのを思い出しました。
「犬も歩けば棒にあたる」
「風が吹けば桶屋が儲かる」
もちろん辞書で引けばそれらは異なった意味です。しかしどうですか、この言葉のなんとものほほんとした感じ。普通に考えてみて、まずこんなことなどありっこないでしょう。まずそこまで鈍くない限り犬は棒をよけますし、風が吹いて儲かるのは風力発電所か血気盛んな男子高校生ぐらいです。
しかしこれらのことわざが醸し出す雰囲気はなんとも「偶然」というか、理論や理屈で割り切れない次元に存在しています。
また「袖振り合うのも多生の縁」といったどこぞのスカウトマンが放つこじつけのような言葉もこれにあたると思われます。ですが、この「偶然」を「運命」にかえてしまう、人間側にもともと備わっている機能が私は好きなのです。
そしてちょっとここで想像してみてください。偶然性のない世界を。
悲しいことにそんな世界では、昔の知人とこんなとこで会うなんて!というイッツ・ア・スモールワールド現象はまず起きないでしょうし、いきつけの居酒屋に行って「大将、お任せで!」と意気揚々と頼んでも、こちらの顔をちらちらと伺いながらネギマばっかり出されたりするでしょう。(ネギマのことを悪く言っているわけではありません)
私はこのように「偶然性」の排除された世界を想像してみて、やっぱり「偶然」はあった方がいいな、と思うのです。またそれが「再発見」の感動に繋がるかもしれませんし。。
最後にここで本に話を戻してみましょう。実はなんとそんな折に面白いイベントが開催されるというではないですか。その名も「神保町ブックフェスティバル」。いやぁ、まったく偶然です。びっくりしました。
どうやらいっぱい古本が並ぶみたいですよ。そこには「偶然性」があふれているかもしれませんし、いや、もしかしたら「再発見」の感動すらあるやもしれません。
そこで私は提案します。
「あなたも一緒に『棒に当た』ってみませんか?」と。
いやいや、ことわざ本来の悪い意味、ではなく良い意味で使ってますよもちろん…。
以下、告知になります!↓
題名:「古本巡り in 神保町ブックフェスティバル」
テーマ:「神保町ブックフェスティバル」で気になった古本を買ってみよう
内容:
好きな古本を買い、その本を買った動機を話し合う。そして会の終了後、読んでみて実際どういうことを思ったか確認する。
(別途、読んだ感想をお互い話す機会を設けようと考えています。)
用意するもの:特になし
集合場所:10月29日(日) 13:00に神保町駅
時間:おおよそ90分~120分を見込んでます。
参加費:無料
(ご自身の古本代+喫茶店利用料はご用意願います)
オブザーバー参加OKです。参加希望者やご関心のある方はこちらにご返信ください。
(参加者は20〜30代の男女の方が多いです。)
ではご連絡お待ちしてます!