歌川広重の版画を見てみれば、東海道の景色が描かれています。彼の絵は何より構図がいいと思います。
ただここで一つ気づくことがあります。というのも一体どこから見た景色なのかと。
するとそれは写生画というにも、描かれている視点がだいぶ高いしありえないということがすぐにわかると思います。
これは鳥瞰図といって全体を見渡した時の風景を想像で描くという作業に他ならないのですが、それにしても広重の絵はよくできています。
おそらくイマジネーションにとってもすぐれていたのでしょう。
さて今回の読書会ではちょっと俯瞰してみた読書会を行いたいと思います。
俯瞰的読書会?と言われてパッとイメージができないのも無理はありません。これは完璧に造語です。
ここで一体何をしたいかというと、例えばある物語を俯瞰してみたとき、どんな構造であり、どんな役割を持っていたか、ということを考える読書会になります。
こうして作品を客観的にとらえることにより作者が本当に伝えたいことや実は不要な要素が見えてくるだけでなく、
実はマーケットを意識して作られた作品かどうかということまでわかってくるんです。(例えば「仮面の告白」は当時流行していた告白文体にのっとって作られていたりします)
ということで今回の概要です。
テーマ:「俯瞰的読書会」
内容:物語について客観的にとらえなおしてみよう
用意するもの:何か話してみたい物語、(本、映画、演劇など)*持参不問です
集合場所:13:00に神保町駅に集合
時間:おおよそ60分~90分を見込んでます。希望者のみ延長あり
費用:喫茶店利用料金
オブザーバー参加OKです。参加希望者はこちらにご返信ください。
ご応募お待ちしてます!