心から満足できる命の価値を知って素晴らしい日々を送る為の『歎異抄』のお話とはどんなお話なの?という疑問にわかりやすく答える講座です。
「タイパ」という言葉をご存知でしょうか?これはタイムパフォーマンスの略で 時間の効率化を求める姿勢を表す言葉です。今、タイムパフォーマンスを求めて ドラマや映画を倍速視聴する10代20代が増えています。私に与えられた時間を『命』と言うのですから、時間の効率化を図るのは命の効率化を図る考えに通じるのかもしれません。確かに銃撃事件やウクライナとロシアの戦争など命の価値が実感できないニュースに触れるたび、自分の命の価値を問われるような不安に襲われます。その心理の裏返しが「タイパ」を求める姿勢なのでしょう。いったい何をすれば命の価値が高まるのか。何に時間を使えば、心から充実した人生になるのか。
その問いに明確な回答を示したのが鎌倉時代の古典『歎異抄』です。鎌倉時代は 源平の争乱、養和の大飢饉など、命の価値が実感できない時代でした。現代人も 新型コロナやウクライナとロシアの戦争に直面していることを考えると同じ境遇 に立たされています。このタイミングで、色あせた命を輝ける命に変えた『歎異抄』の哲学をあなたも聞いてみませんか?
歎異抄の根拠を示してお話いたします。
●日時・会場
目黒本町社会教育館 第5研修室
1月14日(日)
【1】 9:50~10:40 悪人正機(本当の私とは)
【2】10:50~11:40 悪人正機(歎異抄の人間観)
【3】13:20~14:10 どう生きるとなぜ生きる
【4】14:20~15:10 人生の目的と歎異抄
【5】15:20~16:10 湧き出ずる生きる力と歎異抄
(50分1コマのお話を5コマ行ないます)
●講師:
北山貴章先生(浄土真宗学院認定講師)
大阪府出身、筑波大学卒業
「人間」に関心を持ち、
考古学を学ぶために進学した大学にて、
浄土真宗と出会う。
「さるべき業縁の催せばいかなる振舞いもすべし」の
『歎異抄』の一文に衝撃を受け、専攻を変更。
『歎異抄』に関する論文にて大学卒業後、
浄土真宗講師として東京都や愛知県、北陸にて講演。
2年半、ブラジルに滞在し、
日系人以外のポルトガル語圏の人にも、
一からわかる浄土真宗の講座を開催。
好きな食べ物は、
ブラジルで食べたフェジョアーダ。
愛知県名古屋市在住。
●参加者の声
・考えさせられた
日本史の教科書で、名前だけ知っていた『歎異抄』。有名な一文だけしか知らなかったのですが、参加しました。日々仕事が忙しい中、いろいろなことを考えさせられました。(40代女性)
・すごく共感
『歎異抄』第4章の慈悲について。「この世でどんなに努めても、思うように 満足に助け切ることは、ほとんどありえない」という言葉にすごく共感しまし た。だからこそ、今の仕事で、病苦、老苦と向き合っている方と、どのように時間を共有すべきか、もう一度考えたいと思います。(40代女性)
・教育現場でも取り上げてほしい
講座に参加して『歎異抄』は、宗旨に関係なく、読める本だなと思いました。これから何度も読み返してみたいと思います。世の中、嫌な事件が多発しています が、人生の指南書として教育現場でも取り上げていってほしいものです。(30 代男性)
●参加費:1コマ500円(当日会場にて参加コマ数×500円でお預かりします)
※目黒本町社会教育館主催の行事ではありませんので会場側へのご連絡はお控えください。