何の変哲もない路地に並んだ十軒の家庭は、一見普通に見えてそれぞれに問題を抱えている。老いた母を亡くしたばかりの中年女性、問題行動をおこす生徒に振り回される大学講師夫妻、無軌道な息子を持て余す両親、ひそかに犯罪をくわだてる一人暮らしの男性――。あるとき女性の脱獄囚が逃げてきたという知らせが入り、住宅地に動揺が走る。住民たちは交代で見張りを始めるのだが、逃亡犯から身を守ろうとする意識の中で、彼らの関係性が少しずつ変化していく。
純文学作家の津村紀久子さんですが、本作は起伏に富んだストーリー構成で、非常に読みやすい小説です。それでも単なる犯罪小説にとどまらず、一見穏やかな日常に潜む非日常を見事に浮かび上がらせてくれて、タイトルと違ってぜんぜん“つまらな”くはありません。読んで感じたことや気になった登場人物などを、このイベントで他の人と共有し、ぶつけ合ってみませんか。皆様のご参加をお待ちしています。
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・出版社の作品紹介ページ★読書の手助けになるよう、作品に登場する住宅地の地図を作りました! 本書の冒頭にも地図はあるのですが、北が上ではなく右になっていたり、人物表と地図が別になっていたりしていて、やや使いづらい。そこで、北を上にして登場人物も入れた地図を自作しました! これを印刷して見ながら本書を読むと、さらに理解しやすくなると思います。下記よりPDF版がダウンロードできますので、ご自由にお使い下さい。