落書きのような線を纏うセレクトのバッグ

sylveroque
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 バレンシアガの2026年秋コレクションに、バッグとスモールレザーグッズで構成する新ライン「セレクト」が加わった。主役になるのは、端正に整えられたモノグラムではなく、あえて手で書いたような揺らぎを残したブランド名。コーティングキャンバスいっぱいに文字を広げ、その上へ2026年秋のウェアにも登場したアートワークや、メゾンの歴史的なアドレスにまつわるプリントを重ねている。ユニセックスで展開されるトートバッグから財布、パスポートホルダーまで、同じ発想をサイズや用途に合わせて変化させたラインナップだ。

キャンバスを埋め尽くす手書き風モノグラム

「セレクト」の表情を決定づけているのが、コーティングキャンバスの全面に配された手書き風モノグラムだ。文字を均一な大きさや間隔で反復するのではなく、筆跡を思わせる線を使うことで、プリントでありながら人の手が介在したような不規則さを感じさせる。

そこへ重なるのが、2026年秋コレクションのウェアにも用いられているアートワークと、バレンシアガの歴史につながるアドレスのプリント。複数の要素が一つの面に重なり、単純なロゴパターンとは異なる密度を生み出している。

ミディアムサイズの「セレクト トートバッグ」はW34×H26×D16cm。ブラック&ホワイトは262,900円の予定価格となっている。白と黒に絞った配色では、手書き文字や線そのものの形がより鮮明に現れ、グラフィックの構成を楽しみやすい。

風景画まで重ねた二つのトートサイズ

トートバッグはミディアムだけでなくラージも展開。ラージはW42×H33×D20cmで、ブラック&イエローは288,200円の予定価格となる。

バッグの広い面には、立体的に浮かんで見えるようなグラフィックに加え、手描きの風景画を思わせるペイントも取り入れられた。一つのモチーフを規則的に並べるよりも、異なる図柄を自由に重ねることで、バッグを見る場所によって目に入る情報が変化する。

機能面では、ミディアムとラージの両方に取り外し可能なジップポーチを装備。外側では大胆なアートワークを見せながら、内側には小物をまとめられる実用的な要素を備えている。

カラーによっても印象は変わる。ミディアムはブラック&ホワイトが262,900円、ブラック&レッドが270,600円。ラージではブラック&オレンジとブラック&イエローを用意し、価格はいずれも288,200円となる。ベースをブラックに揃えながら、重ねるカラーを変えることで、それぞれ異なるグラフィックの見え方を作っている。
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擦れた文字を楽しむコンパクトな財布

大胆なデザインはトートだけで終わらない。「セレクト」には、二つ折り財布やスクエア型のフォールデッドコインウォレット、パスポートホルダーといったスモールレザーグッズも揃う。

「セレクト バイフォールデッド ウォレット」のブラック&グリーンは61,600円。サイズはW11.5×H9×D2cmで、持ち歩きやすい二つ折りタイプとなっている。

バッグと違って表面積の限られる小物では、ロゴそのものの加工が存在感を生む。文字は意図的に擦れたような質感で表現されるほか、サイケデリックなフォントも採用。そこへ鮮やかな色を加えることで、小さなアイテムの中に「セレクト」の遊び心を凝縮している。

ブラック&イエローの「セレクト スクエア フォールデッド コイン ウォレット」は66,000円。スクエア型のフォルムに明るいイエローを効かせ、バッグとは異なるサイズ感でシリーズのグラフィックを楽しめる。

さらに「セレクト パスポート ホルダー」はブラックで51,700円。財布やコインケースだけでなく、旅先で携帯するアイテムにも同じデザインコンセプトを広げている。

バッグは2026年5月中旬から順次発売され、スモールレザーグッズは6月下旬から順次販売。一部のバレンシアガストアおよびバレンシアガ公式オンラインストアで取り扱われる。問い合わせ先はバレンシアガ クライアントサービスで、電話番号は0120-992-136。

規則的なモノグラムを背景として使うのではなく、ブランド名そのものを描画素材として自由に扱う「セレクト」。線の揺らぎ、擦れた文字、風景調のペイント、鮮やかなカラーが重なり、トートでは大きな画面として、財布では凝縮されたグラフィックとして現れる。アイテムのサイズが変わるたびに同じデザインコードの見え方も変化することが、この新ラインならではの面白さとなっている。