【本の感想・レビュー】Around the World on 50 Bucks: How I Left With Nothing and Returned a Rich Man|Jinさん|社会人勉強コミュニティ

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こんにちは!

ファシリテータのJinです。

今回は「Around the World on 50 Bucks: How I Left With Nothing and Returned a Rich Man」を読みましたので、その感想とレビューを書きました。

目次


1.本の概要
2.選書理由
3.印象的な部分や学び
4.学んだことや気づき
5.感想と評価
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1.本の概要


著者である、 Christopher Schachtが19歳で学校を卒業した後に、たった50ドル の貯金で世界中を旅した時の体験が綴られています。

この著者は徒歩やヒッチハイク、ヨットを用いて10万キロ、4年間で45カ国を旅しています。

著者は宝石を売ったり、鍵屋やファッションモデルとして生計を立ててたみたいです。

“My plan was not to have a plan, just live without schedules and time pressure, where I could stay in places that I enjoyed until I was ready to move on.”

「私の計画は計画を立てるのではなく、スケジュールや時間のプレッシャーなしに生きること、そして、次のステップに進む準備ができるまで、自分が楽しめる場所に留まることができることでした。」by google翻訳

という本の紹介にもある通り、今この瞬間を心から楽しんでいる人が書いた旅の物語です。

2.選書理由


私はもともと旅をすること自体は好きなのですが、旅に出るための準備にはあまり積極的になれないタイプです。具体的には仕事のスケジュールを調整したり飛行機や電車のチケットを調べたりするのが少し面倒に感じてしまいます。行き先が決まりチケットも手配済みであれば旅を存分に楽しめるのですが、その準備段階に時間がかかることが多くそこが少し苦手です。

そんな性格の私ですが、以前どこかを旅しているときに出会った方と話す中でこういった自分の性格について話したところ「この本を読むと旅をするのがもっと楽しくなるよ」と言って、この本を紹介していただきました。どこでどなたに紹介されたのかは正直覚えていない(もし「私だよ」って人がいたら教えてください笑)のですが、その方がこの本の魅力を熱心に語っていたことだけは今でもよく覚えています。

そのときの印象がとても強く興味を持ったため、今回この本を読んでみることにしました。

3.印象的な部分や学び


本書の中で特に印象的だったのは、著者が日本を訪れた際の感想や体験を語る部分です。世界各国を旅してきた著者だからこそ、日本と他国を比較した視点が非常に興味深く感じられました。

中でも特に面白いと感じたのは大阪でのエピソードです。著者は以下のように書いています。

  • The inhabitants of Osaka have earned a reputation throughout Japan for being crazier and more open than the rest of the country. The best way to illustrate this is with a simple street experiment. If you find yourself in Osaka and are feeling courageous enough, point your finger at a complete stranger and pretend to shoot him.

  • I tried it, and it worked! Just a point and the word “Bang!” is enough to make most people in Osaka spontaneously deliver a dramatic death scene. It doesn’t matter if they are teenagers, retirees, or businessmen and businesswomen—they play along, and it ends in hearty laughter on both sides. Some of them pull their own imaginary weapons and pantomime shooting back at their attacker.

  • This is something that you’ll only experience in Osaka!

  • (以下、日本語訳)

  • 大阪の人々は、日本の他の地域の人たちと比べて、より陽気でオープンだという評判があります。これを示す一番の方法は、街中でのシンプルな実験です。大阪にいて、勇気があるなら、見知らぬ人に向かって指をさして「バン!」と撃つふりをしてみてください。

  • 私も実際に試してみましたが、うまくいきました!ただ指をさして「バン!」と言うだけで、大阪の多くの人は突然、ドラマチックな死の演技をしてくれます。相手が10代でも、年配の方でも、ビジネスマンやビジネスウーマンでも関係ありません。みんなノリよく付き合ってくれて、最終的にはお互い大笑いになります。中には自分の見えない武器を取り出して、撃ち返してくる人もいます。

  • こんなことが体験できるのは、大阪だけです!

  • 本書のチャプター13より

大阪の人々の明るさや人懐っこさがよく表れていて、著者がとても楽しい旅をしているのが伝わってきました。

ちなみに私にこれをやられてた場合は無表情でスルーしたと思います。本書に自分の無情さについて書かれなくてよかったと思いました。

4.学んだことや気づき


本書を通して、「原爆が投下された地域でもなぜ人が住めているのか」という疑問に対する答えを知ることができました。

著者は広島を訪れた際、「なぜ原爆が落とされたにも関わらず、今は人々が普通に生活できているのか?」という疑問を抱きました。その疑問に対して、爆弾が地上で爆発するのか、それとも空中で爆発するのかによって、影響が大きく異なることが書かれていました。

地上で爆発した場合は放射性物質が地面やその周辺に残り長期的な汚染を引き起こします。しかし、広島や長崎のように空中で爆発した場合は最初の被害こそ大きいものの、放射性物質は広範囲に分散され長期的な汚染は大幅に軽減されるそうです。もっとも危険な物質は爆発から数週間以内に放出され、その後は非常に薄く広がっていくため実質的には無害になるとのことでした。

このことが、原子力発電所が懸念される理由の一つにもつながっています。もし原発が爆発すれば、それは地上で爆発したのと同じような影響をもたらすからです。

さらに、本書には驚くべきエピソードも紹介されていました。原爆の投下都市として最初にリストに挙がっていたのは実は京都だったそうです。しかし、当時のアメリカ陸軍長官ヘンリー・スティムソンがその案に反対しました。彼は20年前に京都を訪れた経験があり、その街に深い愛着を持っていたそうです。新婚旅行も京都だったという説があり、その思い出から彼は京都をリストから外すよう大統領に働きかけ結果的に成功しました。

たった一人の個人的な記憶が何百万人という人々の運命を左右したかもしれないという事実は、とても衝撃的で印象に残りました。

5.感想と評価


著者が実際に旅をし現地で感じたことや学んだことが率直に書かれていて、読者も一緒に旅をしているような感覚になります。特に自分が行ったところある都市や場所について書かれていると場所を思い出しながら読むことができて、より没入感がでました。

文章自体はとても読みやすくユーモアも交えて書かれているため楽しく読めますが、私自身の英語力がまだ十分ではなくスムーズに読み進められなかった部分もありました。それでも旅をするきっかけを与えてくれるだけでなく「もっと英語が読めるようになりたい」とモチベーションを高めてくれる一冊でもあると感じました。

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