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【本の感想・レビュー】思考の整理学|りえこさん|社会人勉強コミュニティ
こんにちは。
コミュニティメンバーのりえこです。
『思考の整理学』という本を読んだので、感想を書いてみました!はじめて感想ブログを投稿してみます。
ちょっと興味がある!という方がいらっしゃいましたら、暇つぶしにお読みください^^
目次
1.本の概要
2.選書理由
3.印象的な部分や場面
4.学んだこと気づき
5.感想と評価
2.選書理由
3.印象的な部分や場面
4.学んだこと気づき
5.感想と評価
1.本の概要
「東大・京大で一番読まれた本」として知られ、刊行以来40年以上読み継がれる〈知のバイブル〉。自分の頭で考えることの大切さ、思いついたアイデアを膨らませる方法、情報の整理仕方など、「思考法」についてまとめられた入門書です。
著者は、英文学者、文学博士、評論家、エッセイストなど、幅広い分野で活躍されている外山滋比古先生です。発行されたのは1983年。刊行から40年読み継がれ、近年、「東大特別講義・新しい頭の使い方」を加え、新版として発行されました。
2.選書理由
あてもなく書店をぶらぶらするのが好きなのですが、この本はあらゆる書店で平積み展開されているのをちょくちょく目にしていました。
いつか読みたいな、と兼ねてからちょっと気になる存在でした。
立ち読みしてみたところ、ちょうど開いたページにあった「本を手放すのがいかに難しいか。試みた人でないとわからない。」という言葉にピンときて、ついに読んでみることを決意しました。
本の整理については長年悩んでいることだったので、なにか答えや対策が見つかればいいな、というのが大きな目的でした。
3.印象的な部分や場面
一番の驚きは、「忘れることを恐れるな」というメッセージでした。
「せっかく本を読んだのに忘れてしまう」「もったいなくて本を大量に溜め込んでしまう」ということが、悩みの種だった身としては、目から鱗の提案でした。
同じ情報を吸収しても、何を重要視して何を切り捨てるかは十人十色。絶対に同じにはならない。
個々人が記憶に残すと自然に決めたもの、その取捨選択にこそ個性があり、そこからオリジナリティが生まれる。
だから、大いに知識を取り込んで、大いに忘れて大丈夫だということです。
読むからには覚えないと意味がない、という気持ちが強くあり、だからこそ容易に本を手放すことができなかったのですが、考え方が少し変わりました。
いつの間にかすべてを覚えることが目的になってしまっていたような気がします。
以前読んだ、村上春樹さんの『職業としての小説家』という本でも、忘れずに頭に残っていることにこそ意味がある、というようなことが書いてあったのを思い出しました。なんとなく「そんなものかな…」と思っていたのですが、補足をいただいたというか、さらに理解が深まったような気がしました。
今後は覚えることばかりではなく、「自然と記憶に残ったものに目をむける」ような読書をしてみたいです。
4.学んだことや気づき
知識を溜め込むだけのただの物知りな人=グライダー型人間になるのではなく、自分で物事を考えて自力で動ける人=飛行機型人間を目指すべきだ!
というのがこの本の最大のメッセージだと思います。
- 「本はたくさん読んで、ものは知っているが、ただ、それだけという人間ができるのは、自分の責任において本当におもしろいものと、一時の興味との区分けをする労を惜しむからである。」
という言葉も突き刺さりました。自分はどうだろうか、と考えてみると耳が痛くもあり…喝をいただいたような気持ちになりました。
飛行機型人間になるのはなかなか難しく感じますが、頑張りたいです。
5.感想と評価
本の帯にも「もっと若いうちに読んでいれば…」という文句が書いてあるのですが、まさに同じ気持ちにさせられました。
クリエイティブや知的生産術の本を読むのはもともと好きなので、改めて発見したことは正直少なかったですが、これまでいろんな本からちょこちょこ拾い上げて地道にまとめてきた知識が、こんな小さな文庫本一冊にぎゅっとコンパクトにまとまっていることに感動しました。
しかも、書かれたのは80年代だということを知り、なおさら悔しい気持ちに。
「最初からこれ一冊読めばよかったかも…」と思うくらいに良書だと思います。
古い本ですがあまり時代の差異は感じなかったです。だからこそ、今でも読まれているのだと思います。
セレンディピティは最近流行りの言葉かと勝手に思っていたのですが、すでにこの本で紹介されているのが個人的には驚きでした。
また、80年代のころから、コンピュータの登場に対し、人はどう立ち向かうべきかということは注目されていたようです。それは今も変わらず、それどころか当時にくらべても、より一層切迫した問題になってきていると思うので、今の世でも通用する内容に感じました。
「東大・京大で一番読まれた本」としても有名ですが、もし自習会に大学生の方がいたら、読むには最高のタイミングかと思います。
ただ学者の論文っぽい要素もあるので、今風に効率よく、わかりやすくシンプルに学びたいと思う人には向かないかもしれません。
現在のビジネス書で溢れかえっているような内容も、ちょっと独特の視点というか、「普通そんなこと考えないよ!」と思うような、非常にユニークな切り口で書いてあるのがこの本の魅力だと思うので、読み物的にも楽しみたい人・楽しめる人には全力でお薦めしたいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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